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BANANA FISHのすのネタバレレビュー・内容・結末

BANANA FISH(2018年製作のアニメ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

最終回からが沼の本番…。
こんなにもラストをみて心を引きずった作品は初めてでした。
2週間くらいは放心状態で仕事に行く羽目に…。
楽しく見れる回はそんなにないけど、
連続で観るにはおすすめです。
後半シンとブランカの掛け合いは
唯一ギャグっぽくなるので好きです。
ラスト手前のアクションだらけのシーンもかっこよくて単純に楽しめる部分もあります。

コレは、運命に翻弄されながらも
懸命に生きた美人の物語。

アッシュは本来、男性なんですけど、世間でブロマンスとも言われるくらい
登場人物の中ではやっぱり女性寄りだし、そういう役割になるように描かれてるなとも感じます。
求められている役割と純な気持ちとの狭間で、もがく姿はまさに、と言った感じです。

誰に感情移入するかによっても、
結構見方が変わる作品にはなりますが
総じて言えるのは、アッシュは本当に色んな人に愛されていて、最後の最後に少しだけ、ほんの少しだけ、それに気づく事ができたのが唯一の救いだったかなと思います。

アッシュに対して向けられる、様々な人からの気持ちのすべてが、彼にとって良かったかと言ったら、そんなことは絶対にないですが、歪んだ愛も、友情も憧れも本当の幸せもそこに詰まっていたようで、どうしようもない気持ちにさせられます。
本当に大切なものに出会ったら、自分から手放すなよって全ての人に言いたくなる。

本当の自由とは、幸せとはなんなのかを考えさせられる作品でした。
アッシュの分まで自由に生きようと思う。
しんどい時も奮い立たせてくれる、そんな作品です。

二次元だけど、来世は絶対幸せで穏やか人生を歩んでほしいと願わずにはいられないです。

もちろん、MAPPAさんのアニメーション技術は素晴らしいですが(原画展5回行った)、原作の絵のタッチも独特で、凄く綺麗なので、ファンになった人には絶対みて欲しい。。

ホントに出会えて良かった作品です。
す