【2013年春アニメ作品{全13話}】
『This is "KATUDON". OK?』
逆異世界召喚アニメ
魔王と勇者が笹塚・幡ヶ谷周辺で働いたり、バトルしたり、ラブコメしたり、カツ丼食べたりします。
タイトルからしてネタアニメ。
しかし侮るなかれ、その中身はなかなかのハイスペック作品。
基本的な流れとしては、お仕事系のドタバタコメディの様相。
そして随所にバトルや恋愛要素も組み込まれてる。
何よりこの作中の成分配合のバランスが素晴らしく丁度いい。
まず舞台設定からしてセンスを感じる。
魔王城が笹塚の六畳一間風呂無しボロアパート「ヴィラ・ローザ笹塚」201号室
しかも腹心と仲良く二人暮し
愛車(🚲)に“デュラハン号”と名付ける茶目っ気
マッグ(マグロナルド)で正社員を目指してバイト生活
ちなみに勇者はテレアポ
もう愛嬌たっぷりの貧乏魔王様に親近感湧きまくりだよね。w
てか魔王のくせにゴリゴリの接客業ってずるい、キュンとしちゃう。
各キャラの描かれ方にも魅力がある。
個性や役割が目に見えて分かる。
てか、ちーちゃん(CV:東山奈央)可愛い。
ここは実力派の声優陣で固めてるのも重要なポイント。
特に逢坂、日笠、小野友あたりはコメディやシリアスのパート毎の絶妙な演じ分けが本当に見事だと思う。
やっぱ安定感が違うよね。
あとはシンプルにコメディパートで笑える。
ギャグセンスが切れ渡ってる。
掛け合いやシーン毎の演出もテンポが良くて気持ちがいい。
引き込まれるアニメ特有の“ノリ”の良さがにじみ出てる。
言ってもこの手のアニメの根幹の部分だから、ここの善し悪しが面白さに直結する最重要ポイントって言える。
だから楽しい作品って一目で分かる。
まあ好みの問題はともかく、この辺の作りが雑な作品ってギャグシーンで地獄の様にシラけるからね。
その点、この作品は結構手が込んでるのが分かる。
それでいてバトルシーンのクオリティも地味に高い。
全体的に作画も安定してるし。
感心する程丁寧に作られてる。
光る所が沢山ある。
強いてマイナスポイントを挙げるとするなら、お話としては若干結末が中途半端な所かな。
でも物語の構成的には一種の美しさがあった。
十分2期があってもいい作品だったと思うんだけどなぁ…
あっ、もちろん今でも期待してますよ!w
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[主題歌]
OP
栗林みな実「ZERO!!」
ED
nano.RIPE「月花」、「スターチャート」、「ツマビクヒトリ」
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