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スーパー・クルックスのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

スーパー・クルックス(2021年製作のアニメ)
4.7
ユートピアン率いるヒーローチーム「ユニオン・オブ・ジャスティス」などスーパーヒーロー供給過多の時代を舞台に、電撃能力を持つスーパーヴィランだが、スーパーヒーローとの戦いに敗れスーパーヴィランを仕切るザ・ネットワークに追いつめられた小悪党のジョニー・ボルト(CV:津田健次郎)は、相棒のケイシー・アン(坂本真綾)ら「スーパーヴィラン(悪役)」の仲間たちを集め、伝説のスーパーヴィランであるザ・ヒートことカーマインが立てた起死回生の強盗計画に乗り出す。
同作は、実写映画「キック・アス」「キングスマン」の原作者として知られるマーク・ミラーと、アーティストのレイニル・フランシス・ユーによる同名グラフィックノベル(大人向け漫画)のアニメ化。

電撃能力が覚醒しスーパーヒーローになれなくてスーパーヴィランになったジョニー・ザ・ボルト、相手の心を読んだり操作する幻惑能力の能力者でジョニーの恋人ケイシー・アン、伝説のスーパーヴィランであるザ・ヒートことカーマイン、怪力と再生能力が得意のディーゼル兄弟、あらゆる場所に透明になり移動出来る金庫破りのザ・ゴーストことジョシュ、貴金属を引きつける磁力の能力者TKマッケイヴ、そしてスーパーヴィランを支配するザ・バーストことミスター・マッツなどのスーパーヴィラン。
隠れゲイのグラディエーターや人にチヤホヤされたいラバー・ポールやスーパーヒーローやりながら暴行や恐喝などの犯罪を犯すプレトリアンなどのスーパーヒーローも、欲も見栄も弱さもあるけど自分を理解してくれる仲間たちや愛する者のために自己犠牲的な行動が出来る友情や義理人情や上手くいかない人生を逆転したい強い意志がしっかり描かれているのが、マーク・ミラー作品の真骨頂。
坂が多いサンフランシスコでのスピーディーなカーチェイスやジョニーたちスーパーヴィランとプレトリアンたちスーパーヒーローのパワフルなバトルやジョニーたちがそれぞれの力を合わせて役割を果たしてお宝を強奪する知能戦を絡めた強盗サスペンスアクション、人体が切り刻まれたり爆発したりなど容赦ないスプラッタ描写に、ジョニーを演じる津田健次郎やケイシーを演じる坂本真綾などの一流声優陣の軽妙な演技が加わり、「オーシャンズ11」と「スーサイド・スクワッド」と「ルパン三世」がミックスされたスタイリッシュなアクションコメディアニメに仕上がっていて楽しめる。
Netflixで、独占配信中。
「幸運は不幸のフリしてやってくる」
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