一応、全話視聴
キャスト、作画など、もろもろは問題無い。
原作は昨今主流のK国発、ピッコマ経由の作品。
だから、コミック版フルカラーだったのかと、後で納得した。
多重転生系とでもいうべきか、ループの間に現実の世界で経験を詰んで、やらかしちゃった過去を変える的な内容なのだが…
なんかこう…イマイチ乗りきれなかった。
そもそも、后妃なのに火炙りって良いのかな?それ王族ぜんぶ民衆に潰されるレベルじゃないと成立しなくね?と…
なんか無口で、ぶっきらぼうなイケメン皇太子は捨て台詞吐いて、処刑を執行したみたいだけど…お前が御しきれなかったのが原因なのに、なにしれっと被害者面なんだよと…
そのくせループ二回目だと、なんかそれなりに好意があるっぽいムーヴがある…その証拠に手元から離れようとすると、ホイホイ会いに行く…コイツなにがしてぇの?的な印象。
とりあえず架空の異世界で現実の歴史とは違う流れを組んでるっぽいが…外科技術がそれなりに発達してる上に、なんか言えばホイホイ物品が揃う。
そのくせ妙に中世のファンタジー感も強く、魔法的な要素も出てくると言えば出てくる。
当初はJINみたいな、周囲の常識を力業でねじ伏せる成り上がりを期待したのだが、なんかそれなりにみんな知識があるから…
あんまりヒロインの「医療的」な苦労はほとんど無い…とりあえずみんな両手を上げて褒め称える。
むしろ苦労は、婚約破棄関連の周囲の貴族やら王族のゴタゴタに巻き込まれる事がメイン。
一応、国王派貴族の娘だから婚約者にするって名目はあったけど、それなりに素行調べたら、あぶねえ事くらいわかんじゃないのか?と…
宰相みたいな国王の懐刀が妙に、きな臭い動きをする…案外最初の処刑もこの人の暗躍かなと思える程度に、好き勝手やる…有用だと思ったらなにがなんでも王族に迎えた方がいいからと手のひらグルングルンするレベルで、暗躍開始する。
そしてコイツホントに有能なのかと思えるほど、王様がポンコツというか、自分の意見が無い…賭けを自分で持ちかけた割に、やっぱ止めない?と言い出したり…たぶん一番の元凶はこの人に才能が欠片もなかったせい。
皇太子兄弟も、各派閥でもめてるけどなんか、性根の入れ替わったヒロインに魅了されて、イケメンムーヴだけかます風見鶏と化す。
病院側の上司はいわゆる転生モノの最初に出会うヒロイン枠なので、基本自分に劣等感持ちながら、主人公を持ち上げるしかしない。
面白くないとまでは言わないが、期待はずれだった。
今期は悪役令嬢系で当たりが二つ有ったので、そういった意味でも不利だった…なんて事はない。
おそらく、今期の唯一の悪役令嬢系だったとしても、このチグハグ感に、なんとも言えないモヤモヤを覚えた事だろう。
中世の西洋風なのに、物凄く便利な設定の下地を作った、私YARUUUUUとでも言うべき作品。