Mai

メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実のMaiのレビュー・感想・評価

4.1
エヴァン・ピーターズが出演しているので早く観たいと思っていた作品。本年度のエミー賞で16部門でノミネートを果たしている。(エヴァン・ピーターズも本作でエミー賞初ノミネート!)

複雑に入り組んだ登場人物を紹介する最初の1話はあっちこっちに話が飛んで多少分からない部分もあるが、ここを乗り越えてしまえば後はさくさくと観ることができた。サスペンス特有の"犯人は誰?"という犯人を探すドキドキは最後まであったが、思い返すと犯人を最後まで明かさないために辻褄を合わせているシーンが多かったようにも思えて若干残念ではある。

終始天気が悪くジメっとした空気が漂う。主人公のケイト・ウィンスレットはじめ、出演陣のほとんどがイーストタウンの中でなんとなく重苦しい空気を背負って生きている中、唯一太陽のように明るい日差しを灯したコリン(エヴァン・ピーターズ)の存在が尊かった。

ケイト・ウィンスレットはこの作品で自身が演じるメアが、どこにでもいる中年女性のように見えることを意識していたという。もちろん元々綺麗なので全部を隠し通せてはいなかったが、それでもシワやシミが修正されていないことは分かった。(同じ時期に「フレイザー家の秘密」でニコール・キッドマンを観たが、こちらはシワもシミもない真っ白な20代のような肌質だった)

エミー賞の行方が気になるところだが、個人的にはエヴァン・ピーターズに初のエミー賞を与えていただきたい。
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