目の前で父親を殺害された主人公・ジウ(ハン・ソヒ)は、復讐する為に名前を変えて警察に潜入する。
アン・ボヒョン、パク・ヒスン共演のノワール作品。
韓国作品をたくさん鑑賞してくると、主演ではない俳優さん達も自然にたくさん知る事になるし、主演ではない俳優さんたちに着目して鑑賞するのも楽しくなってくる。
その中でこの作品に登場するキム・サンホという俳優さんも、ある時は刑事、ある時は世子様の側に使える役人(Netflixドラマ・キングダム)、ある時は警察学校の教官(キミと僕の警察学校)など、様々なドラマでお見かけし、登場シーンではどんな設定でこの作品を盛り上げてくれるのかも楽しかった。
この物語ではハン・ソヒが殴り、蹴られるという今までにない暴力描写があったり、激しすぎる格闘アクションもあり、とてもドキドキヒヤヒヤさせられた。
ハン・ソヒ演じる父親の娘を取り巻く人間関係の設定が徐々に明らかになって行った時に、この物語は復讐と潜入という単純な物語ではなく、まるで『ダブルフェイス』かのような二つの顔を持つスパイに仕立てられた気分になり、この物事にはこんな深みがあったんだと気付かされた時の面白さにスリル感も味わった。
この物語は一つの復讐が二つの復讐を生み出し、復讐のスパイラルとなっていく様子が面白いが、残虐な描写があるので目を伏せたくなるシーンがあるのは怖かった。
この作品での役作りの為にハン・ソヒは10キロも増量したそうですが、それでもとてもスタイル抜群で、血まみれになりながらのアクションシーンは迫力で壮絶だった。
