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ウ・ヨンウ弁護士は天才肌のyuuuumiのレビュー・感想・評価

ウ・ヨンウ弁護士は天才肌(2022年製作のドラマ)
5.0
自閉症スペクトラム症で、ソウル大学(日本の東大)とロースクールを主席で卒業した主人公ウ・ヨンウ(パク・ウンビン)による法廷・ヒューマンドラマ。

この作品のヨンウが愛しくてたまらない。
自閉症という本人も認める障害がありながら弁護士として生きるヨンウ。

もし障害がなければ、六法全書を全て暗記し、大手の弁護士事務所で働く女性というだけで、近寄りがたい雰囲気になる事は間違いないだろう。
このヨンウは回転ドアも満足に通る事ができない、思わず手を差しのべたくなる人物ながら、被告人の気持ちに寄り添い?『意義あり』と唱えるだけで私は涙が出る愛すべきキャラ。

同じ法律事務所でヨンウと共に仕事をするカン・テオ、カン・ギヨンなどの俳優さん達の支えがあってのヨンウでもあり、自閉症を自覚しているヨンウのセリフがとても刺さりいつも泣いてしまう。

しかし、全ての人がヨンウに寛大な人ばかりではないのも分かる。
まるで揚げ足をとるようなヨンウの発言や融通のきかない頑固な面も持ち合わせ、余計な発言や臨機応変な対処ができないのも事実で、障害があるからと何でもかんでも許し、接する事のできない感情も理解できたし、ヨンウに対して厳しいが、そのような人物が悪人であるとも言えないと思う。
でも時折見せるヨンウの正直な一言には誰もが癒される事は間違いないだろう。

ストーリーは重いはずなのに笑えるし、法廷作品としても秀逸でめちゃくちゃ面白いし、ヨンウを演じたパク・ウンビンが上手すぎて尊敬しかない。
自閉症ではない役も観てヨンウと比較してみたくなった。
最高に素敵なドラマだった。
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