FranKa

三体のFranKaのネタバレレビュー・内容・結末

三体(2023年製作のドラマ)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

原作一部読了。

(1) 第一話:
叶文洁の過去を中心に、現在と過去という時系列が交錯しながら、各キャラクターの紹介が少しずつなされる。宇宙との交信という壮大なスケールも、注意を惹く。また、物理と神の関係性も、暗示的。原作との比較で言えば、(1) 文洁と『沈黙の春』との、内面的接触の描写が足りないように感じた。《悪》こそ、人間の本質なのではないか、という問い。各種「裏切り」も、この点と繋がるだろう。セクシュアルなシーンは不要。(2) 基礎物理の当時の「リスク」についても、もう少し描写が必要なのではないか。

(2) 第二話:
叶Veraが残した、VRが本格的に登場。個人的には、ウィルとジャックの関係性に、魅力を感じる。占い/神秘主義と、物理法則と、自然現象(乱紀と恒紀)の予測も、興味深い。これを活用することで《不死》の可能性が開けることを、感じさせる。

(3) 第三話:
三体問題がlevel3で明らかに。“我们是同志们”という言葉が、リアリティとともに、恐怖心を煽る。

(4) 第四話:
赤ずきんちゃんのやりとりでは、the lord が「人間の意図」把握とは異なる精神実態を持っていそうであることが、示される。 “Our load is the real”. 地球の恵みを三体に、という、叶文洁の方針が示されもする。

(5) 第五話&第六話:
宇宙外生命が発見されたとき、それは地球内のさらなる格差を助長するのか。技術と戦争の関係性はどうあるべきか。多くの人命を助けるための、相対的に少ない人数の犠牲は、《善》といえるのか。様々な問いを、投げかける。

(6) 第七話&第八話:
FranKa

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