コナン君のような第一話のトリックから始まり、ミステリーとして見たら、かなり不安な始まりだった。
その後も登場ミステリースタイルで描かれたこのドラマは、過去作のスペシャルドラマとは違って、新米刑事を教育する風間の無茶振りや、心通わぬ徹底した教育で捜査を進めていく。
その本音は命をかけた真の刑事を育てる為と分かってはいるが、少し気が緩むシーンが欲しい。
今回ライバルとされた福山雅治主演のラストマンには事件を追いながらもユーモアがあり、大泉洋とのバディがアンバンランスにも見えるが上手く噛み合っていて、見ていて楽しい。
全く笑わない人間に嫌悪感を抱く人もいるのでは？
まぁ、最終的には教官と生徒には見えない強い絆のようなものが生まれ、彼らの未来に希望が見える。
ただ、それにしても毎回起きる事件のトリックがあまりにも酷いのは、ミステリー好きが途中リタイアしてしまったのではないだろうか。
豪華な俳優が揃ってはいた。森山未來や染谷将太といった演技派。人気若手俳優の北村匠海、赤楚衛二。華としては白石麻衣、新垣結衣。更にはラストに北大路欣也と、これだけの布陣とキムタク主演にも関わらず視聴率を稼げなかったのは、製作側もかなりの誤算だったのではないだろうか？
個人的にはこのシリーズ好きだったので、ミステリードラマとしてより、教師と教え子の人間ドラマを中心に見るようにしていた。
そういう意味では風間は教え子を失い、彼の今後の姿を既に見ている身として感慨深い作品ではあった。
