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良くも、悪くも、だって母親のyuuuumiのレビュー・感想・評価

良くも、悪くも、だって母親(2023年製作のドラマ)
4.8
韓国名脇役である(最近主演もされる)ラ・ミラン主演。

この女優さんに母親役を演じさせたら右に出る者はいないぐらい存在感を発揮する。
『恋のスケッチ応答せよ』シリーズ(本名での役)でゆる~い母親役を演じて以来のファン。

そんなラ・ミランに波乱万丈な展開が降りかかる、息子との絆を取り戻すヒューマンドラマ。

人の人生とは分からないもので、それぞれに過去があり現在が存在する。
その過去をどのように過ごしたかによって現在の自分が形成されていくし、環境によっても進む道は変わっていくし、自分だけの力ではどうする事もできない事が起こってしまうのも人生なのだ。

子供が大人になって心に鍵をかけてしまい母親と心の距離ができてしまっても、母親というものは子供を思い、ただ幸せだけを願い、ただ与えて、与えて、与える存在なのだ。

コメディを演じて本領発揮するのにこの作品ではシリアス担当のラ・ミラン。彼女のコメディパートも観たかった。

内容はとても重いのに、主人公達の周りの住人たちの明るくて世話好きなところや、息子であるガンホの同級生であるミジュや、犯罪行動を繰り返すのにめちゃくちゃ礼儀正しいサムシクが憎めないキャラで救われる。『今、私たちの学校は…』で最強ゾンビ・グィナム役と180度違う天然キャラなのがまた良い。韓国は本当に演技派だ。
そしてミジュの双子の子供達が天使のような愛らしさで癒された。
そしてカメオ出演もあり(オーダーメイド店の人)。

ヒューマンドラマだと思っていたらサスペンス要素もあるドラマ。
観始めたら止まらない面白さだった。
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