キラリ

日曜の夜ぐらいは...のキラリのレビュー・感想・評価

日曜の夜ぐらいは...(2023年製作のドラマ)
3.7
“毎日楽しいなって思えることが、一番の復讐”

テレ朝の新枠ドラマであり、今期ダークホース的存在だったドラマ。蓋を開けてみると、最初から最後まで個人的には今期No.1ドラマだった。

生き辛さを抱えながら生きる3人の女性がある日偶然出会い、周りの人々を巻き込みながら信頼関係を築き、人生が好転していく物語。

月曜日学校や仕事に行きたくない人。今置かれている環境や状況がきつくて苦しんでいる人。日頃から生き辛さを感じている人に向けて、せめて「日曜の夜ぐらいは」自分を甘やかしたり、現実逃避したり、幸せな自分を夢見てもいいよね、ということが本作の伝えたかったメッセージなのかな。最初は自分の幸せを妄想することすらできなかったサチ。「楽しいのダメなんだよな。楽しいことあるときついから。きついの耐えられなくなるから。私はきついだけのほうが楽なんだよ」と考えていたサチが、最終回のラストで楽しく妄想できるくらい前向きになれたのにはグッときたし、この物語展開にふさわしい素晴らしいエンディングだったと思う。
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