パク・ジフン×ホン・ギョン×チェ・ヒョヌク共演の学園ドラマ。
韓国ドラマ『D.P.』の脚本・演出のハン・ジュニ監督が制作をしているので、『D.P.』出演者も多数出演されていて、主人公シウンの父親役をキム・ソンギュンが演じていた。
『D.P.』感もあるアクション描写や、主人公の闇深い雰囲気を緩和するスホという友達の存在が最高だし、過去や家庭環境に暗さを持つボムソクなど、子供ではないが大人になりきれていない危うい心の中の不安定さをうまく表現していた。
この年代は自分にないものを持っている友人を尊敬するか妬むのか、どっちに転んでもおかしくない複雑な年頃で、特にホン・ギョン演じるボムソクは一旦キレると手に負えない、心に他人からの恐怖や怒りや寂しさを隠して生きてきた為、友人の作り方を知らないのに力を誇示したいし、怒りが頂点に達すると歯止めがきかないヤバい学生を熱演している。
パク・ジフンが口下手な主人公を陰気なオーラ全開で演じ、この作品の中で唯一の陽キャラ・スホを演じたチェ・ヒョヌクが少しパク・ソジュンに似ていて、アクションもカッコ良かったのが救いだった。
この作品、ただの学園ものではなく、喧嘩や格闘技や、主人公の行動など絶対に真似しないでくださいという描写が多数あった。
だけど、格闘技は自分の身を守るだけではなく、友達を守ったり、本当は相手の命を守る一線を越えない為の手段なんだろうなと、とても考えさせられた作品でもあった。
とても勢いのある作品だった。
