キラリ

彼女たちの犯罪のキラリのレビュー・感想・評価

彼女たちの犯罪(2023年製作のドラマ)
3.5
“幸せのトレード計画”

普通の幸せへの欲望が、女性たちの人生を狂わせるスリリングサスペンス。3人は、敵なのか、味方なのか。

クリフハンガーが効いているが故に、毎回次の展開が気になって仕方がなくて、深夜ドラマにするにはもったいないほどの良質ドラマ。計画が脆くも崩れ去っていく模様や3人が追い詰められていく様子がスリリングで目が離せない。

女性たちが完全犯罪を企てる系の作品として、数年前のドラマ「ナオミとカナコ」を少し彷彿とさせる。こういう系統の作品が好きな方にはぜひおすすめしたい。本作のほうが、時系列がぐちゃぐちゃになって話が進んでいくせいかわかりにくい部分があるので、好き嫌いは分かれるかもしれない。それに殺人事件の段取りや見つかった遺体に関しても違和感があるし、無理がある感じも否めない。でも、想像もしていなかった意外な方向に物語が展開していく謎が謎を呼ぶ感じが、中盤から怒涛の如く続くので、観ているこちら側はハラハラドキドキさせられて、とにかく引き込まれるドラマだった。もう一度観返したいシーンが多すぎるので、結末を知ったうえで、もう一度1話から最終回まで一気観したい。

余談になるが、野間口徹さんは働きすぎで心配になるので、しっかり休暇をとっていただきたい。
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