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アルジャーノンに花束をのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

アルジャーノンに花束を(2015年製作のドラマ)
4.7
28歳だが、知能は6歳児並みという知的障がい者の白鳥咲人(山下智久)は、 少年刑務所に入っていたなど“訳アリ"な若者が集まる花の配送センター「ドリームフラワーサービス」で働いていた。 
ある日、咲人は同僚の柳川隆一(窪田正孝)と軽トラに乗り、望月遥香(栗山千明)の住むマンションにバラの花束を届けに行く。 遥香は配達人の咲人が精神遅滞者であることを知らないため、咲人の対応に驚き、警察を呼ぼうとしてしまう。 
慌てて駆けつけた柳川が事情を説明し、その場は収まりそうになるのだが、玄関の飾り棚にあるアクセサリースタンドのキラキラ光るイヤリングに惹きつけられた咲人は手を伸ばし、もうひと騒動起こしてしまう。 
届け物もろくにできない咲人だったが、純粋で心の優しい彼の夢は、ママが好きになってくれる“お利口さん"になることだった。そんなある日、知能を人工的に上げる臨床試験の研究者(石丸幹二)は被験者に咲人を抜擢する。この臨床試験が、咲人の人生を大きく左右する。
同名小説のドラマ化。
クールな演技が持ち味の山下智久が、ピュアで優しい咲人と知能が上がってからの今まで馬鹿にした奴らを見返したい一心で傲慢になっていく咲人と臨床試験の副作用で知能が下がっていく時の苦悩する咲人まで主人公咲人の多面的な部分をしっかり演じ切った意欲作。咲人とはるかの強い絆、知能が高いことが本当に幸せになることに繋がるのか?人間の真の価値そして幸せとはを、しっかりドラマの中で描いているヒューマンラブドラマ。山下智久が演技派として一皮剥けた部分もあり、咲人と花屋の仲間の友情が支えになっていることが咲人の救いになっていることが泣けるヒューマンドラマ。
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