mona

徒歩7分のmonaのレビュー・感想・評価

徒歩7分(2015年製作のドラマ)
5.0
主人公依子(無職で一人暮らし、友達なし、元カレにややストーカー気味に迫る、…)に引いてしまう方も多いかもしれないけど、そこは思い切って飛び込んでみて欲しい。崖っぷちな彼女と周りの(彼女に負けず劣らず変な)人々との、おかしくも優しいやり取りが、だんだんと心地よくなってくる…かもしれない。
いまだにこの依子がマイベスト田中麗奈です。
(以下、ネタバレなので注意)













依子が、隣に住む咲江、元カノと間違えて手紙を出しに来ていた田中とひょんなことから交流が始まり、三人で夜通し語り合ったり、餅つきをしたりするくだりがもう、ものすごくいい。このまま三人の時間がずっと続けばいいのにと思う。そうは問屋が下さないわけですが…

田中(後に依子を好きになる)との一番印象的なシーンが、トイレに(扉前に置いた机が倒れたせいで)閉じ込められた依子を励ます?シーンというのがまた…笑 正直、情けなさ全開のエピソードなのに、結果として(咲江も含め)絆がちょっと深まることになるのもいい。

依子が年下の咲江を「咲江さん」、咲江が依子を(いつもではないが)「依ちゃん」と呼ぶのも地味に好き。咲江の方がしっかりした姉貴的存在で、依子が咲江にちょっと甘えてるような関係なんですよ…最高のシスターフッド。

アパート下の弁当屋のおばさんもいい。依子の状況は何となく察している気もするが、説教めいたことは絶対に言わない温かさ。おばさんの「これまでの人生でできたはずのことは、これからの人生でいくらだってできるじゃない」、名言だな…この言葉をおばさんから依子に言わせる脚本がいい。

何しろ大好きな作品なので、語り出すと止まらなくなってしまうな…😅
とにかく、試しに見てみて欲しい!
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