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NCIS:LA ~極秘潜入捜査班 シーズン8のMIDORIのレビュー・感想・評価

3.5
NCIS:LA史上、一番キツいシーズンでした。LAのほうは、どちらかというと和気藹々として陽気な雰囲気のドラマでしたが、最初から最後まで本当に悲しいことの連続すぎました。

ケンジーの入院・リハビリから始まり、ヘティが再びDCから追及されたり、ケンジーの誘拐とカレンを騙していた衝撃の人物の正体、オーウェン殺人未遂、そしてラストのサムとミシェル。

今までのように一話完結の話よりも、繋がっていないと思っていた色んな事件が繋がったりと、一個一個の事件が長くて重かったです。

オーウェン役のミゲル・フェラーは末期癌により、シーズン途中で亡くなりました。癌で闘病中にも関わらず、アクションシーンが多いこのドラマでオーウェン役を演じ続けていたことが俳優としてのプライドの強さを感じて、余計に悲しい。オーウェン殺人未遂でほとんど寝たきりのシーンが多かったのは病気の悪化が原因で、病気が重症化しても演じ続ける俳優魂が本当にすごすぎるし、オーウェンという役もシーズンを重ねるごとにチームにとって欠かせない存在だったので、これからオーウェンがいないだなんて信じたくないです。鋭い勘を頼りにチームを牽引していたヘティと、作戦を立てて進めるオーウェンは、右脳のヘティと左脳のオーウェンといったかんじで、ナイスコンビでした。とある事件であるお店に寄ったケンジー×ディークスコンビの会話で、ヴェールを見たディークスが「君にもこういうのをつけてほしい」と言ったら、ケンジーが「本当はバージンロードをオーウェンと歩きたかったのに…」って言っていたのが、チームにとってオーウェンがどれだけ大きな存在だったのかを示していました。何年も前にミゲル・フェラーが亡くなったニュースを見ていたものの、NCIS:LAのエピソードを見るとより強く実感します。ご冥福をお祈りします。

そして、フィナーレ直前の23話では、このシーズンで一番衝撃的ですね。ビックリすることが多かったこのシーズンで一番ビックリ!なんでこんなことに… 。それにしても、タヒアしつこい。サムの息子の学校を乗っ取ったり、ミシェルと娘を隠れ家で生活させるはめになったり、んで今回の23話。テロリストを敵に回すと厄介ですね…こんなに何年も追われるとは。これから先はもっと大変だろうけど、サム頑張ってほしいな。

辛いことが多すぎたこのシーズンで良かったのは、ケンジーとディークスの婚約と、カレンとアナがカップルになったこと♪ケンジーが昏睡中にプロポーズしていたものの、それは一旦無効になって、どこでプロポーズするか長い間悩んでいたディークスですが、“この人と生きていきたい、今言いたい”ってタイミングでプロポーズしていたのが、このカップルらしくて良かったです。カレンとアナは、もう早くくっついてよーと思っていたら、いつの間にか付き合ってました(笑)カレンはこのドラマきってのイケメンだし、アナもこのドラマで一番の美人なので、目の保養。このシーズンで「やっぱりね」とは思いつつも、さすがに酷すぎないか?っていうことがカレンにあったので、その後アナと幸せそうにしていて安心しました。カレンも本名や親が分かってきたことだし、そろそろ自分の幸せのために生きてほしい。

ゲストで、久々にCIAのサバティーノ登場。他には、“私はラブ・リーガル”のグレイソン役ジャクソン・ハースト、“ホワイトカラー”のダイアナ役マーシャ・トマソン、“セックス・アンド・ザ・シティ”のホテル王リチャード役や“デクスター”でデクスターの父親役だったジェームズ・レマーなど、海外ドラマでお馴染みのキャストが登場しました。

NCIS:LAも今年中に最新シーズンまで見終えたいです。
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