遂に手を付けてしまった。英国の貴族ものが大大大好物の私。この作品は以前から絶対にハマると思い逆に手を付けずにいたのだ。
観てみて人気があるのが納得。大邸宅ダウントン・アビーの伯爵や使用人達の人間模様が深く描かれていて大変興味深い。階上と階下の世界の差は激しいが、マギー・スミス演じる伯爵夫人が"私達貴族は敷地内で雇用を与えることが仕事なの"と言っているのを聞いて納得した。何もしないことが仕事である上流社会の人々の優雅さとは別に、階下に住む使用人達は終始忙しなく動いている。
登場人物が多い割に好きになれるキャラクターが少ないのは多少気になるところ。欲深いのに美貌だけで誰からも好かれる長女メアリーや、昇進のために同僚を陥れるトーマスにオブライエン。人間の汚さを感じるシーンは目を覆いたくなる。唯一まともに見える次期伯爵候補のマシューまでもメアリーに惹かれ始めた時にはイライラして観るのをやめようかと思ったほどだ(笑)いつの時代も美人って得だな。
ダン・スティーヴンスはこの作品が出世作なのだろうか？後に「美女と野獣」で英国のスーパースターエマ・ワトソンの相手役を射止めることになるとは素晴らしい。
このままシーズン2もすぐに観る予定だ。
旅行ができない今、ダウントン・アビーの広大な庭を見て癒されたい。
