FranKa

満願のFranKaのネタバレレビュー・内容・結末

満願(2018年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

●1.『万灯』
(1) 疫病の象徴性が興味深い。疫病から護られなかった、ということは、この「仕事」は、「資源の神」から感謝されえなかったこと・意向には沿わなかったことを、暗示しているのだろうか。

(2) 商社の仕事のステレオタイプ的描写のような気もするが、商社が「パートナー」の人たちに案件を持ち掛けたとき、現地の人たちの間でも、意見対立は生じるのであろう。その点は、描写がリアルに感じた。搾取されると感じるか、国家発展の機会と捉えるか。

(3) 「仕事」のために、人を危めることすら、「仕方ない」と思える倫理観には、共感は難しかった。

===

● 2.『夜警』
最初の「嘘」や「悪」が、より大きな「悪」を引き寄せる、という点で、『万灯』と共通しているように感じた。安田顕さんの最後の身震いのシーンが、印象的だった。

===

● 3.『満願』
それぞれの「意図」が交錯している、その模様が印象的だった。祖先から継承した家宝を、社会から護りたかった。その意図が、藤井には当時見えなかった。
FranKa

FranKa