hiroki

ウォーキング・デッド8のhirokiのネタバレレビュー・内容・結末

ウォーキング・デッド8(2017年製作のドラマ)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

アレクサンドリア、ヒルトップ、王国を中心とする連合軍と救世主との全面戦争、そしてその終結までを描いたシーズン8。それゆえ、このシーズンはこれまでのシーズンに比べ戦争色が強いシーズンとなった。

平気で人を撃ち殺し、誰が死んだのか定かではないまま多くの人が次々に亡くなっていく。正直、何の感情移入もできなかったし、人が簡単に殺される展開は見ていていい気はしなかった。

今シーズン最大の出来事はカールの死だろう。彼は見知らぬ人を助けるために命を落とした。そして、大切な人たちに自分の想いを届けるため手紙を書いた。カールが望んだのは、殺し合うことをやめること。そして、リックとニーガンが和平を結び、助け合って生きていく世界だった。彼がそれを望んだこと、そして彼の生き様、信念、そういったこと全てが、この戦争の終止符を打つ鍵になった。ニーガンはカールのことを尊敬していたからこそ、リックの言葉に耳を傾けたのだ。

最終的に戦争を終わらせたのはカールだと言えるが、リックたちが絶体絶命の状況から戦況をひっくり返せたのは、ユージーンのおかげだった。彼は長い間ニーガンのために働き、もう魂も救世主に売ってしまったかと思ったが、最後に大仕事をやってのけた。全く予想していなかったので、すごく驚いたし、カッコよかった。

カールの意思を尊重し、ニーガンを生かす選択をしたリック。カールが目指した人が助け合う世界を作っていくことをみんなの前で宣言するシーンは良かった。彼の言葉から大きな希望を感じた。しかし、マギーやダリルは納得していない様子で、これから内部分裂が起きそうな気配がある。リックとシェーンの時のようにならないように願うばかりだ。
hiroki

hiroki