ふじこ

サウスランド シーズン5のふじこのネタバレレビュー・内容・結末

サウスランド シーズン5(2013年製作のドラマ)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

なんの中身もない1話を経て、めっちゃ暗い…。
前シーズンから半年か1年くらい後?

前シーズン最終話だかで母が死亡し、一人で子育てに奮闘するリディア。
サミーは元妻タミーが単独親権を主張したり罠に嵌めて親権を奪おうとしている。
ベンは相変わらずプレイボーイの物語的につまらん生活をしているし、
ジョンは新人の育成を辞めてベテランと組んで普通にパトロールしている。

なんか全体的に暗い雰囲気しかない。
リディアは子育てに疲れ、サミーはタミーに暴行を主張されて追い詰められているし、ジョンはかつての自分の指導員が寂しく酒に溺れた生活をしているのを見て沈んでいるし。
勤続30年と1日までやる、って言ってたけど、行き着く先がこうなってしまうんだろうか。
このエピソードの最後の慟哭はグッときてしまった。

一方のサミーはせっかく暴行行為の調査がベンとの口裏合わせで乗り越えたのにメンタルが不安定でヘラってしまい、タミーが録画していた暴行シーンのビデオを処分せずに眺めたりなんだり。
やっぱ嘘は良くない、とか言い出して、宣誓して嘘の証言をしたベンの首も危うくなる。
そこでベンは彼女の兄のチンピラに頼んでサミーの家からビデオテープを盗ませるも、誰もいないと告げていたはずがベビーシッターとサミーの息子がおり、シッターは殴られて病院送り。
サミーは激怒して壁にカモフラージュとして描いたギャングのロゴを信じてベンに協力を仰ぐ。
そんな中パトロール中に通報に応じて古い建物に入ったら拉致られたジョンとラテン系の相棒。皆が捜索するも、相棒を殺されジョン危うしってところで辛くも逃げ出す事に成功。
しかし相棒を死なせてしまい、メンタルが弱りまくってる処に元妻に子供を作る事を断られ、隣の家の発電機が煩い事を注意しにいって揉め、駆け付けた警察に撃たれ倒れる。

サミーはベンが家にチンピラを送り込んだと知って揉み合いに。殴り合いの末相棒を解消する事になる。

凄い暗い雰囲気で始まり、暗い雰囲気で最終回を迎えるんだけど、そもそも最初っから特にヒロイックに描かれる訳でも、尊敬すべき人物である訳でもなくて、普通に毎日仕事をこなすアメリカの警察として其々が居たわけで、殉職もするし、相棒とも揉めるし、不正を隠して出世もするし、”そんな事もあるよ”ってドラマだった訳でこの虚しさのある終わりも個人的には良いんじゃないかなと思った。まぁ半分打ち切りなんだろうけども…。

ベンは自分でテープを探しに行くべきだったな。チンピラに頼んだせいで怪我人は出るわ物は盗まれるわで。
サミーは擁護のし様がない。タミーへの暴行、親権で散々ヘラって業務に支障も来していたのにいざベンに庇って貰ったら一転謎の罪悪感みたいなので勝手にヘラってベンの首まで危うくしている。誰のお陰で息子と一緒に居られているのか今一度考えた方がよい。
殴り合ってでも話し合うべきだったよね最初っからね、って。

リディアはかつて自分を嵌めた元相棒とまた友人関係に戻って、悩みは尽きないけれど日常に沿って終わるから、今後も頑張って欲しいと思って観終えた。
最初は面白いのかどうか懐疑的だったけど、こんなドラマもありだな~と。
ふじこ

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