MIDORI

LAW & ORDER: 性犯罪特捜班 シーズン23のMIDORIのレビュー・感想・評価

4.5
オールスター感謝祭かな?と思うくらい、かつてのレギュラーキャラクターがわんさか出てきたシーズン。DNAの専門家になったニック・アマーロ元刑事、回想シーンで登場したケイシー・ノヴァク元検事補、合同捜査で登場したデクラン・マーフィー警部補(再登場時は警部に昇進!)、元鉄道班で現在はマーフィー警部の下で働くカルドゥーン刑事、ブロンクスの連続レイプ犯捜査のときに登場したルス刑事、NYPDの強敵として現れたラファエル・バーバ元検事補、さらにはクレイゲン元警部まで。クレイゲン元警部が「キャプテン・ベンソン、君をそう呼べて嬉しいよ」というセリフには何だかウルッと来てしまいました。クレイゲン元警部は、本家LAW&ORDERのシーズン1から出演している超古参キャラクターで、オリビアのこともシーズン1からずっと見守っていました。そのオリビアが今では警部………あゝこれが時間の流れかと。シーズンを重ねるごとに成長するキャラクターたちの姿を見られることもこのドラマの面白味であります。

カリシが検事補になってからのSVU、個人的にかなり好きで、どちらの立場も分かるからこそ、警察と検察の間で苦悩するカリシの姿が好きです。今シーズンは、カリシ対バーバの師弟対決もあり、そしてアマンダとの交際など、SVUで一番人気キャラクター・カリシの見どころ満載シーズンでした。ベラスコがカリシに“アマンダを運命の人だと感じたエピソード”を聞いていて、その話を聞いて、やはりカリシを超える良い男はいないなと思いました(笑)海外ドラマ史上一番レベルで素敵な男性です。

14話の「話術の落とし穴(英題:Video Killed the Radio Star)」は、ゲストがえらい豪華で、「ミディアム」の良き夫ジョー役でお馴染みのジェイク・ウェバー、「Numbers」のメーガン役でお馴染みのダイアン・ファール、「THE/WIRE」のプラッツ役ジム・トゥルー=フロストなど、SVUのレギュラー陣の陰が少し薄く感じるくらい見応えがありました。実力も実績もあるこのゲスト陣の中で、アマンダ役のケリー・ギディッシュは存在感が薄くなることなく演じ切ったのは流石でした。

あれだけ法律に忠実だったバーバ元検事補は、安楽死の一件で検事局を去り、アウトローな弁護士としてNYに舞い戻ってきます。ステイブラーの因縁の相手の弁護士になったり、バーバの意図が分からないエピソードもありましたが、最後は誰も受けてくれなかった仕事をするために戻ってきてくれました。でもオリビアとバーバの関係は壊れたままでとても悲しい…次のシーズンで仲直りするといいなぁ…

そして、検事局の新キャラ・マクスウェル課長がとても良い!カリシをはじめ、SVUにも寄り添ってくれるし、検事局のキャラがしっかりしてくると“これぞLAW&ORDER”というかんじもしますし、23年経っても面白さを更新してくるところが見ていて楽しいです。

次の配信は一体いつになるのか…シーズン24が楽しみです。
MIDORI

MIDORI