これを観ると、音響音楽の大事さを知る。
日本ドラマの『SP』の音楽の素晴らしさを改めて痛感。この作品は終始暗い単純なパルス音で飽きる。
あと、性描写やオトナの関係の描き方が気色悪い。センスない。観たいと思わない。
せっかく主人公のキャラクターがいいのにそこがもったいないと感じる。
内務大臣のキャラクターが嫌い。
ささやかなコミュニケーションが欲しかっただけなのに、一番身近な筈の家族にも突き放され、心の疲弊や病を張り詰めさせてゆく主人公に共感が持てた。
妻からの愛の切れ目に絶望して警護対象に愛情を移行してゆく主人公がリアルだった。
人は誰かに求められることが必要な生き物なのだと、分かってもらえる人が必要なのだと、分かりやすく思わせられるドラマ。
「i need you to help me..」
という最終話の主人公のセリフが印象的。
ボディガードもまた、一人の人間として、ケアされ、守られることを必要とするのだと、感じたシーン。
面白さ、派手さはなかったが何となく観ちゃう、山場を超えてからの求心力が中々あるドラマ。
主人公の中の未解決な「help me」と、警護対象を巡る国家的なテロ事件の捜査とが交錯してゆく、地味によくできたドラマ。