このレビューはネタバレを含みます
少し恥ずかしながら、ジェイン・オースティン作品好きです
今作はBBC製作で全4話のドラマだけあり、展開も早すぎ、丁寧な展開で原作未読の方にもわかりやすいかと思います
映画版との比較もされているようですが、どれもそれぞれに良さがあるし、不満もある…
エマ役のロモーラ・ガライは美人で聡明だという原作にピッタリかと思います
ただ、あまりにも透明感のある美女過ぎる感もなくもない…
また、原作にある、傲慢さやうぬぼれ感はあまりなく、わりと素直で表情も豊かでチャーミング
ナイトリー役も最初は、ん？と思いましたが、原作ではあまり美貌に恵まれてないとの設定だし、観ていくうちにナイトリー氏の誠実で紳士な人柄がとてもよく伝わってきて、わりと原作に忠実で満足です
キャスティングで少し違和感を感じたのは牧師のエルトン、ミセスベイツ、ハリエット、フランク・チャーチル
まず、牧師エルトンは美貌が有名だと言われているフランク・チャーチルよりもかっこよく、エルトン役の人がフランク役やった方がよかったのでは？と思うくらいだった
ミセスベイツはおしゃべりが止まらず、うるさい役ですが、今作のミセスベイツは特に不快なおしゃべりではなかったし、わりと控えめだったのでは？
ハリエットも素直そうだけど、どう見ても女学生に見えない…何なら、エマより年上に見えてしまった
そして、1番不満のフランク役ですが、エマのフランク・チャーチルといえば、美貌だけが取り柄であとは良い評判は聞かない、と有名なくらいなのに今回のフランクは…まぁ、好みの問題なのでしょうが、もう少し華のあるキャスティングして欲しかったと思います
作品自体もわりと原作に忠実だし、丁寧な展開と作りで満足していたのに、がっかりしたのはラスト
ナイトリー氏のプロポーズのシーンまでは普通によかったんですよ
ナイトリー氏の人柄をそのまま表現したような誠実かつ、控えめながら、きちんとした想いが伝わってきてとてもよかった
しかし、肝心のエマとナイトリー氏の結婚式シーンはないし、個人的には別にジェーンとエマの和解シーンいらん
それよりも主役両者の結婚式シーンがないのは非常にがっかりした
まぁ、原作があり、何回も映画化やドラマ化されている作品はそれぞれに良さもあり、不満もあるってことですよね
ファンそれぞれにいろんな思いや想像もあるだろうし
今作はラストのラスト以外、わりと好感が持てる作品でした
