にゃん

記憶捜査2~新宿東署事件ファイル~のにゃんのネタバレレビュー・内容・結末

2.9

このレビューはネタバレを含みます

刑事の仕事したがりの遠山と昭和と平成の記憶を武器に脳内捜査で真相にたどり着く鬼塚と、冷静沈着でいつだって正しい神のかけ合いが好き。

今回もミステリーで深く練ってあって良かった。

ストーリー↓
1
ある事件で車椅子生活となった鬼塚一路(北大路欣也)は定年後、新宿東署に再任用された。ある日、「松本勇吾」という男性の死体が発見される。鬼塚はその名前から被害者がバイクの盗難で被害届を出していたことを思い出す。盗難事件と今回の殺人事件は関連があるのか?鬼塚は刑事官の神啓太郎(風間俊介)、部下の遠山咲(上白石萌音)と共に捜査を始めるが、新署長としてやってきた東奏多(平岡祐太)はそれが気に食わない。
松本は詐欺の受け子であり、盗んだを組織に渡す前にお金をいくらか抜いていた事を知ったトップ・箱長が別のものに受け子仮をさせていたのだった。松本はその箱長に殺害されたのだった。

2
新宿植物園で全身“イチゴまみれ”の死体が見つかった!新宿東署の鬼塚一路(北大路欣也)は神啓太郎(風間俊介)、遠山咲(上白石萌音)らと共に捜査を始めるが、被害者の身元や苺の品種がわからず難航する。第一発見者で同植物園係員の土岐礼二(石橋保)を訪ねた鬼塚は、他の係員への聴取で被害者は同園で栽培している早摘み苺の共同開発者・財部であることを突き止める。鬼塚は土岐が何かを隠していることを察知する。鬼塚は苺の品種研究をしており、新種を作り出して日本の名前で世界へ売り出すつもりだった。しかし殺された被害者は、苺を海外へ転売することで、転売の危機を感じて欲しいと苗をかき集めているところを職員に見られて屋上から苺が大量に乗ったトラックに落ちて打撲死したのだった。

3
新宿二丁目で警視庁サイバー犯罪対策課の佐山正警部補(マギー)が毒殺される。一方で、新宿東署内で停電が発生。非常電源が一向に作動しないことから鬼塚(北大路欣也)は異変を感じ、捜査を進めると、停電の原因は新宿東署も参加するスマートシティ化計画「新宿Iシティ」のシステム障害だったことがわかる。殺された佐山は、計画の参加企業からサイバー攻撃を受けたという通報をもとに、単独で捜査をしていたことがわかる。

4
スマートシティ化計画「新宿Iシティ」の捜査をしていた警視庁サイバー犯罪対策課・佐山正(マギー)と、その上司・北村紗枝(田中美奈子)が毒殺される。
「新宿Iシティ」参加企業のパソコンが次々とウイルスに侵される中、東署長に不審な動きが…!?2人の刑事を殺した犯人を追うべく、新宿のあらゆる防犯カメラ映像を調べる鬼塚は、新宿ならではの“動く(不規則に色が変わる)ランドマーク”に気づき、カメラが同じ時刻の別日と差し替えられていることが分かった。
犯人は新宿Iシティの社員。カメラが管理出来る部門だったのでこのような細工が可能に。犯行に至った経緯はシンプルで、職場のパソコンでウイルスを持つバーナーをクリックしてしまったことで個人情報が流出する騒ぎになり自暴自棄になったのだった。

5
鬼塚一路(北大路欣也)は帰宅途中笠井が少年と行動を共にする姿に目を疑い見間違いかと探している際に、何者かにスタンガンで襲われる。とっさに遠山咲(上白石萌音)に電話で助けを求めたため犯人は逃げたが、鬼塚は男に「笠井由紀夫」と呼びかける。笠井は10年前、鬼塚が担当した殺人事件の犯人で、刑期を終え、すでに出所している。鬼塚は、当時捜査をした渋谷北署の警部補・加山静男(羽場裕一)と共に、捜査を始める。
笠井には息子がおり、一緒にいた少年は息子だった。元妻から息子には会うなと言われていたが、笠井は元兼今職の社長の協力もあり一緒に神社の駒巡りをしていたのだった。実は10年前の事件の真犯人はその社長であり、笠井は会社の存続の為に罪を被ったのだった。
その親子の楽しい時間を邪魔させまいと社長は鬼塚をスタンガンでおそったのだった。

6
新宿行きの夜行バスの乗客11名が死亡する令和最悪の事故が起きた。鬼塚一路(北大路欣也)は運転手「志田茂」の名前を聞き、過去に過重労働の末、居眠り事故を起こしていた事を思い出す。ドライブレコーダーには、左に急カーブし、ガードレールにぶつかっている様子が映っていた。居眠り運転が疑われる中、鬼塚は「誰かがハンドルを操作したのでは」と殺人事件の可能性を指摘。さらにバスには消えた12人目の客がいたことが分かる。

7 最終話
乗客11名が死亡する令和最悪のバス事故が発生。意識を取り戻した運転手の志田(佐戸井けん太)は、自責の念から鬼塚一路(北大路欣也)らの前で自殺を図る。バスから消えた「12人目の客」も誰かわからず、捜査は難航する。しかし鬼塚は、超人的な記憶と刑事の勘を武器に、過去にバス会社を不当解雇された人の中に犯人がいると推理する。神啓太郎(風間俊介)らは元従業員の捜査を進め、その連絡がとれない人の中に"母親の供養に、と現金100万円の入った封筒を郵送した人物"が浮かび上がる。その人物は少しのミスで解雇されていたのだ。しかし志田は警察の調べが入ったタイミングだった為に解雇されずに済んでいた。
あの日その人物は元職場のバス会社の社長に電話をしていた。なぜ俺は解雇されたのに志田はされないのだと。そして心中するつもりでバスのハンドルを奪い操作、大事故を起こさせたのだった。
本人は現場から30分ほど離れた場所で息絶えていた。即死ではなく少しの間息があった為に自分で移動したとみられる。
にゃん

にゃん