しちみ

チェイス 第1章のしちみのレビュー・感想・評価

チェイス 第1章(2017年製作のドラマ)
3.6

左遷された人間が集まるゴミ溜めみたいなBS東都。所詮BSだし…。熱を持ってこの仕事に就いたはずの人たちはみんな何かしらを抱え自堕落な仕事をしていた。

しかし…ある事件をキッカケに過去の連続少女殺害事件の企画を思いついた本田翼。やる気も根気もチャレンジ精神もない他の人からはコテンパンに反対されるも直属の上司には企画を褒められ、フリージャーナリストの大谷亮平を紹介される。

そこから2人は検証をしたり、聞きまわったり徹底的にこの企画と向き合うことに決めた、という訳ですが。

期待していただけあって割と好発進です!!

状況を思い浮かべた時に出てくる首なしの犯人が気持ち悪くて怖くてたまらないですねぇ。フィクションだってわかってるのに本当にありそうな話で、本当にタブーに触れてるみたいでこういう系統のドラマ大好きです。

[1話] : 鈍感というかわざとらしい本田翼の演技にちょっとだけイライラしたりするのですが基本的にはストーリーが面白くて引き込まれちゃう。
1.2件目の事件は不起訴、3件目で実刑判決が出たものの犯人が捕まった後も2件の少女殺害事件が起きてる。『こんな近所にこんな変質者が何人もいると思うか?』同一犯だとしても、違う犯人だとしても、事件は解決していない。未解決事件の調査に向けて2人が動き出す。

[2話]: 2人で当時のことを知る人に聞き回る2人。高圧的で自信家な当時の刑事の話を聞きビビる本田翼。しかし、聞き込みや調査を進めていくと多くの矛盾点が生まれる。どこにもないロリコンビデオ、子供がただ純粋に好きだった被告人。冤罪は疑惑から確信に変わる。冤罪を晴らすことよりも真犯人が誰なのかを追う大谷亮平。いよいよ面白くなってきました。

[3話]: 上司のお陰で企画が通り、テレビで検証特番をやれることが決まったが放送日まで時間も資金もそんなにない。とりあえずやれることだけはやろうと2人は更に資料を集め当時の目撃者に話を聞いて回ることに。捜査資料に載っている短時間での犯行、そして目撃者がゼロという事実。

どうにかして手掛かりになる何かを掴みたい2人は最後の目撃者に連絡をするが、マスコミは〜と言われ拒否されてしまう。
そこで2人はついに遺族の元へ足を運ぶが…。

独特の気持ち悪さだったり、事件への嫌悪感や矛盾点に1つずつぶち当たってく姿がとても良いです。大谷亮平がなんで車で生活しているのかもついに分かります。

[4話]: 当時の目撃者から有力な情報を得た2人は再び当時担当していた刑事の元へ。自慢げに語っていたことに沢山の矛盾点が存在する事を突きつける2人だが、そんなのことは知らんの一点張りでうまくかわされてしまう。冤罪かもしれない、と本田翼が口に出した瞬間 じゃあなんでDNAが一致したんだ!!と怒鳴りつけ撮影拒否。納得のいかない2人。

そこで2人は再び取材を断られた遺族の元へ足を運ぶ。当時のDNA鑑定がいかに脆いものだったのか。そして遺族は何を語るのか。遺族の登場により事件の世界観にどんどんハマっていきます。そしていよいよ次の話では冤罪疑惑が浮上中の犯人が登場。面白くなってきました!
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