叡福寺清子

BATWOMAN/バットウーマン <シーズン1>の叡福寺清子のレビュー・感想・評価

3.2
アローバースの新シリーズ,さらにバットウーマンがルビー・ローズという事で何かと話題だった本作.いつものDCドラマ以上の家庭内ゴタゴタ物語でありました.だってメインヴィランがバットウーマンの双子の姉妹で,父親が民間警備組織の長でバットウーマンを目の敵に,さらには義理の妹やら,なんやらでゴッサム市民は巻き添え状態.さらに,ルーシャス・フォックスの息子やアルフレッドの娘も登場.ますます身内感がいや増す次第.
物語の構成もそう.通常のDCドラマだと,一話(時には複数輪)に登場するヴィランを退治しつつもメインヴィランの存在を感じさせ最終話で決着という形が多い.が本作はほぼバットウーマン(ケイン)とアリスの対峙が続く.なのでどうしても物語の広がりは感じられないが,その反面ドロドロ愛憎濃度でかつての大映ドラマを彷彿・・・といっても私は大映ドラマ観たことないんですがね.
またルビーファンには,そりゃもうずっとルビー・ローズだから堪らないわけなんですが,残念ながらS1で降板.そりゃ一歩間違えれば身体不随になるほどの負傷だったわけですから,納得するしかないわけです.
が,物語はどうするんでしょうね.いつもの感じで風呂敷広げて終わっちゃいましたけど.ケイト・ケインありきじゃないと色々不都合ですが.まさかごっそり話を入れ替えるおつもりですか?まぁ面白ければなんでもいいんですが.
あと,どういう大人の事情が存じませんが,吹替版が存在しないのはワーナーの失策でしょう.責任者は,毎晩スケアクロウに襲われる夢を観る呪いのかかればいいんですよ.