Kenta

ケイゾク/特別篇 ~死を契約する呪いの樹のKentaのレビュー・感想・評価

3.8
朝倉との決戦のその後…。その時、銃撃を受け昏睡状態になってしまっていた柴田だったが、8ヶ月の月日が経ちようやく目が覚める。だが、心臓が止まってしまっていたこともあり、記憶喪失状態になってしまっていた。当然、真山や野々村係長のことも忘れていたのだった。
柴田は退院後八王子西署の署長に就任する。そして、早速ある事件を受けることに。それは伏舟神社の神木に名前を書かれた者は7日以内に死ぬというものだった。柴田は謎深き事件に惹かれ、捜査を始めるのだった…。

スペシャルドラマの必要性。
結局今作はなんだったのか。観賞後にそれが一番に出てきた。ドラマのラストのままで良かったものの、なぜかみんな生きているし、あのラストまでの件はなんだったのか。プラスチック弾で全てチャラにしてしまうのか。考えすぎなのかもしれないが、そのことばかり考えてしまった。そして、記憶喪失の柴田の設定も何かと甘い。ツッコミ始めたらキリがない作品になっていた。

設定に不満は感じたものの、面白いことに変わりはない。
ドラマの最終回で完結して映画でも良かったじゃないと思ったが、なんだかんだで柴田と真山の兼ね合いは良かったし、終わることのない朝倉の恐怖も良かった。事件のトリックは微妙だったが…。トリックと言ったら、生瀬勝久さんの参入によって一気に『TRICK』感増してはいないか…?もはや、『ケイゾク』というよりは『TRICK』を観ている感覚に近かった。

なんだかんだで相変わらずの面白さを出していた特別篇。映画の前に一回こう挟むのは『SPEC』の時も同じだった。『SPEC』の時の特別篇は映画に向けて重要だった気もするが、今作は映画に繋がってくるのだろうか…。朝倉の謎に関しては本当さっぱり理解できない。(笑)
Kenta

Kenta