Ayano

長閑の庭のAyanoのレビュー・感想・評価

長閑の庭(2019年製作のドラマ)
3.7
セリフが小説のものみたい。
主人公がドイツ文学の院生ということから知的で哲学的な作品だなと思いました。

「恋の定義」とは。
このドラマを見て改めて考えさせられる。
恋とはドラッグと同じだと思う。
正義か悪か、境界が分からなくなり、一度快楽を味わうとやめられなくなる。
元子は教授と心を通わす喜びを味わい、その想いを加速させる。

「愛には年齢の差は関係ない」というけれど、現実は超えられない壁となる。
年の差カップルあるあるが「死」の問題が身近にあること。
子供を産みたい、旅行に行きたい、そう思っても年の差が原因でできないこともある。どちらが最愛の人を失うという辛い想いをし、それを背負って生きていかなければならない。
年の差で結婚する人は大きな覚悟を持って生きているんだなと思いました。

そんなことはいいからあなたが好きだと真っ直ぐに胸に飛び込めるような恋愛をしてみたいものだ。

橋本愛ちゃんの凛とした文学少女役がはまっていた。中村ゆりかはねっとりしたライバル女の子役がとても似合う。
工藤阿須加の真ん丸おめめも可愛かった〜あんな人が大学におったら絶対恋をする。
田中泯さんの雰囲気も好きでした。

2人のプラトニックな恋に癒されながら観ることができたドラマでした。
Ayano

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