山岡

新スタートレック シーズン2の山岡のレビュー・感想・評価

新スタートレック シーズン2(1988年製作のドラマ)
3.8
シーズン1と比べて、サブキャラクターの魅力を深掘りするエピソードが多いのが特徴。個人的には、このシーズンを通してライカーが大好きになった。特にEP8「錯綜した美学」では荒くれ者のクリンゴンを手懐け、さらにハッタリを効かせて戦争を回避するという、往年のカーク船長を想起させる大活躍ぶり。EP21「限りなき戦い」では軍事演習の中でピカードと互角の戦いを演じてみせた。また、最終回「悪夢の果てに」はライカーの視点で2シーズンを振り返る総集編となっており、ピカードに比肩するほどの存在感を放っている。

ウーピー・ゴールドバーグ演じる新キャラクター、ガイナンも魅力的だ。経験豊富な大人のバーテンダーとして悩み大きクルーにそっと寄り添う天使のような存在…特にEP10「運命の少女サリア」のラストシーンでウェスリーとガイナンが語らうシーンはシーズン屈指の名シーンと言えるだろう。EP16 「無限の大宇宙」ではQや恐るべき強敵ボーグとの因縁が語られており、今後、彼女の存在がより重要性を増してくるのは間違いないだろう…。

世界観を確立したシーズン1、キャラクターを深掘りしたシーズン2…色々なサイトで「TNGはシーズン3から面白くなる」という言説をよく目にするが、これからどれだけ楽しませてくれるのだろう…大いに期待したい。
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