33歳、独身のビョンヒは三流ポルノ雑誌「セシボン」の記者だが、実は男性経験がまったくない。ある日、親友スンへの弟チョルスが世界放浪の旅から戻ってきた。見違えるほど男らしくなったチョルスにビョンヒは興味津々。そんなある日、産婦人科の検査で子宮筋腫と診断され、ショックを受けたビョンヒは、脱・処女のために憧れの先輩ソンウを訪ねる……。

地下鉄で居眠りして終点まで来たビョンヒは、ヤケ酒を飲むうちに終電を逃してしまう。姉のスンヘに頼まれたチョルスは車でビョンヒを迎えに行くが、酔ったビョンヒは車のキーを海に投げ捨ててしまう。仕方なくラブホテルに入った2人だが、チョルスをソンウ先輩だと思い込んだビョンヒはチョルスをベッドに押し倒す。

昨夜の一件はなかったことにしようと決めたビョンヒとチョルスだが、年の離れた親友の弟と“禁断の一線”を越えてしまった動揺と後ろめたさでビョンヒは挙動不審に……。ある日、洗濯物からコンドームを見つけたビョンヒは不安になり、あの晩、避妊したかとチョルスを問い詰める。

検査の結果、妊娠はしておらず、胸をなで下ろしたビョンヒ。だが安心したビョンヒはイタズラ心を起こし、チョルスに対してまるで妊娠したかのように振る舞う。そうとは知らずすっかり誤解したチョルスは、悩んだ末にビョンヒの母にすべてを打ち明けて責任を取ろうと決心する。

ジュヒと楽しげに話すチョルスを見たビョンヒは、対抗心からヒミョンを呼び出して飲みに行く。誘われるままにホテルへ向かったビョンヒだが、いざとなると勇気が持てず何事もなく帰宅する。そのことを知って腹を立てたチョルスは、ビョンヒと言い合ううちに自分も童貞だったと白状してしまう。

スンヘに烏耳島での夜のことを問い詰められたビョンヒは、とっさにジュヒがチョルスの恋人だとウソをついてしまう。ある晩、ビョンヒはヒミョンから付き合おうと言われ、車の中でキスされそうになる。それを見たチョルスは、車に飛び乗って2人を止めるが、怒ったビョンヒはチョルスに「ヒミョンと恋愛する」と宣言する。

仕事のことで落ち込んだビョンヒはヒミョンに相談する。次第に親しくなっていく2人を気にしながらも、チョルスもジュヒとデートを重ねる。ある日、部屋でケンカしていたビョンヒとチョルス。家族がやってきたのでとっさに隠れるが、物陰でチョルスに急接近されたビョンヒは思いがけずチョルスを意識してしまって……。

ビョンヒとヒミョンの交際を知って喜ぶビョンヒの母を前に、複雑な気持ちを隠せないチョルス。そんなある日、ビョンヒがヒミョンの家に誘われたと知ったチョルスは、酔った勢いでビョンヒの家へ行く。「自分が責任を取るからヒミョンとつきあうな」とビョンヒを抱きしめるが、それをビョンヒの家族に見られてしまう。

ビョンヒは自分を好きだというチョルスを拒絶し、ジュヒとの仲を取り持つが、チョルスはジュヒにビョンヒが好きだと宣言する。ビョンヒに振られて一度は深く落ち込むチョルスだが、親友に励まされて立ち直り、ビョンヒをあきらめないと誓う。そんなある日、廃車場にやってきたビョンヒとチョルスの上に、車の山が崩れ落ちてきて……。

チョルスにキスされて胸がドキドキしたことに戸惑うビョンヒだが、自分の相手にふさわしいのは大人で優しいヒミョンだと思い直す。そんなある日、ヒミョンにプロポーズされたビョンヒは舞い上がり、家族もみんな大喜びする。翌日、ヒミョンはビョンヒの家に結婚の挨拶に訪れるが、そこへチョルスが飛び込んできて……。

チョルスは「ビョンヒと結婚したい」と家族たちに告げるが、姉のスンへは激怒する。ヒミョンはチョルスを諭すが、結局2人はフェアプレイでいくことに。一方、チョルスがずっと前から自分を想っていたと知ったビョンヒは、ある晩、昔チョルスにもらったキツネのぬいぐるみに入っていた手紙を見つける。

本屋で突然腹痛に襲われたビョンヒは、駆けつけたチョルスに付き添われて病院へ向かう。そしてヒミョンのおかげですぐに子宮筋腫摘出の手術を受けられることに。だが、麻酔が効いた眠りの中で大切なものに気づいたビョンヒは、手術が終わるとチョルスの元へタクシーを飛ばす。

ビョンヒはヒミョンに別れを告げ、チョルスと正式につきあうことに。恋人同士という関係に照れながらも遊園地ではしゃぐビョンヒとチョルス。一方、2人の交際に反対するビョンヒの母はヒミョンを訪ねて、ビョンヒを諦めるなと後押しする。周りの反対を押し切ってデートを重ねる2人は、ある晩ついにホテルへと向かう。

ビョンヒの母はビョンヒを部屋に閉じ込め、ビョンヒに会いに来たチョルスを警察に通報してしまう。一方、ヒミョンはビョンヒを訪ね、「いつまでも待つからやり直そう」と言う。ある日、チョルスは友人たちとの飲み会でビョンヒを彼女として紹介するが、家に帰ると兵役の招集令状が届いていた……。

チョルスは兵役申請を取り消そうとするが、すでに手遅れで2週間後に入隊することに。離れ離れになるのが不安なビョンヒとチョルスは、ある夜ケンカしてしまう。ビョンヒを開放するべきだとヒミョンに諭されたチョルスは、レストランでビョンヒにプレゼントを渡し、誕生日が来たら開けるように言う。

2年間、軍隊に行くことになったチョルスは、ビョンヒを自由にするために別れを告げ、そのまま去ってしまう。そしてビョンヒの誕生日、ビョンヒがチョルスに渡されたプレゼントを開けると、中身はキャンピングカーの鍵だった。ビョンヒはそれに乗ってチョルスの元へ向かう。