なっこ

夢の本屋をめぐる冒険のなっこのレビュー・感想・評価

夢の本屋をめぐる冒険(2020年製作のドラマ)
3.2
前回の再放送の時は、中国編しか見れなくて今回ようやくパリ編が見られて良かった。
冒頭と最後にミニドラマがあるけれど、これはドラマの枠なのかな、どちらかと言えば紀行番組な気もするけど。
ドラマの日本の古本屋も雰囲気あって素敵。この番組では、とにかく美しい本棚をたくさん眺められるから、ほんと、幸せ。

番組を見ながら、『この星の忘れられない本屋の話』を思い出していた。

「本屋はただ本を売り買いする場所ではない」中国編の先鋒書店のオーナーが言うことはもっともだと思う。そこは文化が育まれる場所。良い作家には必ず素敵な本屋とのエピソードがあるものだ。街には本屋が必要。本と出会える場所、本と人を結びつける人が必要。ネットで何でも買えるのは確かに便利だけれど、本に囲まれて、自分のための一冊に出会うにはやっぱり生の本でないとダメだと思う。出版だけでなく“出会いの場である”本屋という販売形態も含めて未来に残っていって欲しいな。そして、“世界の”と題しているのだから、まだまだ別の国の本屋の紹介も続けてぜひ放送して欲しい。
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