BSSTOにて。
タイトルが秀逸。
たいへんユニークな脚本、見事な演技、映像、テンポ感。
短編にしては長いほうなんだけど、そして時間の経過はどちらかといえば「のんびり」しているのだけど、飽きを感じる隙がなかった。
旅行会話本を手にして妙ちきりんな笑顔の男、帽子をとると吠えられ、かぶると大人しくしてもらえるヒロシ。
息子に「追い出して」と忠告されても何となくヒロシを邪険にできないマリッサ。
ヒロシを値踏みするような愛犬ティコ。
言葉が通じないとわかっているからこそ独白してしまうヒロシ。
通じないけど雰囲気で大事なことを話したと直感するマリッサ。
まさかの展開を生むティコ。
ラストシーン、感情を共有するためには言葉は要らない、ってことを静かに伝えているようだった。