あおき

母性のあおきのネタバレレビュー・内容・結末

母性(2022年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

戸田恵梨香と永野芽郁が親子役って…話題性しか考えてないキャスティングにもほどがあるだろ!年齢考えろボケ!と思ってたけど実際観てみたら意外とそれらしく見えてびっくりしました。

が、あとは良かった点が撮影の節々…くらいしか思い当たらねえ

まずナレーションが鬱陶しい。独白にしては書き下ろしてきた文章っぽくて、臭すぎる比喩が飛び交うのでむず痒い!!
それにナレーションを抜きにしても、キャラクターが心情をベラベラと口頭するので気持ち悪かった。映像で伝えることをこんなにサボってて大丈夫か?と思う。これなら小説読めばいいじゃん。

章分けされてる邦画ってあまりないからそういう意味では貴重。
けどそれを上手に使えてる気はしなかった。前半は母or娘目線から各々の視点の歪みが示される「最後の決闘裁判」的なシステムなのに、後半(最後の章)はなぜか2人の視点が統合された章になり、差異のある場面では交互に描写するようになってしまう。

父親の目線の話が来ると思ったけど無かったのがダメダメ。
なんか闇がありそうな演出しておきながら単なる無能男だったのが最悪。ドロドロの母性すごいだろう〜!って描きたいがために父性が機能してなくてキモい。
まだせめて母子に抱いてた感情の経緯を描くなりして説得力を持たせるべき。母子の両方が如何にサイコかを観客目線で見れる人間だったのに、活きてない…!!


家に大木が突っ込んでからもう無茶苦茶な展開だったけど、お婆ちゃんが自殺するところあたりで爆笑した。娘を庇って必死に耐えてるんじゃねーのかお婆ちゃん!!娘も死ぬぞ!!あそこらへんでめっちゃエモーショナルにしようとしてるの意味わからん。BGMとか高まってるのが面白すぎた。

終盤も「色々あるけどいい話」チックな終わり方をしたのはなんだ?逆にそういうホラーとして描いてるんだろうか……演出がキモくてそこが1番笑ったし怖かったです。なにこれ
あおき

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