かたゆき

マッドゴッドのかたゆきのレビュー・感想・評価

マッドゴッド(2021年製作の映画)
3.5
『スターシップ・トゥルーパーズ』や『ロボコップ』など数々のSF映画で特殊効果を担当し、その容赦ない血みどろぐちょぐちょ映像で幾つもの伝説を残してきた、グロ映像界の巨匠フィル・ティペット。
彼が約30年もの月日をかけて制作したという、悪夢のような未来社会を独創的なストップモーションアニメで描いたディストピア物語。

いやー、相変わらず血みどろぐちょぐちょでしたね~、これ。
手作り感あふれる小さな人形たちがただひたすら焼かれたり切り裂かれたりプチっと潰されたりと、ひたすら虐められる映像が最後まで延々と続きます。
これを何十年もかけて地道に創り続けてきたフィル御大の根性が凄い(笑)。
でも『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』や『コララインとボタンの魔女』をこよなく愛する自分としては、こーゆーシュールでグロテスクな世界観はもろ好み!
手を変え品を変え最後まで徹底的にグロに拘った、この唯一無二の世界観は素晴らしいとしか言いようがない。

ただ、こーゆー内容なんでストーリーはほぼあってなきが如し。
自分は分かったような分からなかったようなで途中からちょっぴり退屈しちゃいました。
もう少しお話の内容でも魅せてくれたらなお良かったんですけどね。

とは言え、ここまで徹底的にイキ切ったグログロ映像はもはや匠の技。
自分は最後まで充分堪能させていただきました。
うん、星3.5!
かたゆき

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