はる

渇水のはるのレビュー・感想・評価

渇水(2023年製作の映画)
3.5
物足りなさは感じるものの、ジャケ写にもなってるあのシーンはすごく好き。
ネグレクトを受けている姉妹の痛々しい姿に、私の心はカラッカラに乾いていましたが、あのシーンで心身ともに潤った感覚。猛暑日に見たらきっともっと気持ちいいと思う。

主人公、岩切(生田斗真)の流れの変え方には私は共感できない。水道局員が「水はタダでいい」という感覚もわからない。他にやりようがあったんじゃないかと思ってしまいます。
でもあのシーンは好きです。
原作を読んでいたら、また違う感想を持てたかな?


水道料金の滞納世帯を回り、給水停止を執行していく水道局員のお話でした。1日に十数件も訪問して、督促に応じない場合は規則のため水を止めなくてはならない。
たとえ幼い子どもがいる家庭でも。
キツイお仕事でした。
世界でもトップレベルの安全な水を供給しているんだからタダでいいはずはないんだけどね。
岩切は自分の過去からの流れがあの姉妹に重なったんだろうね。
はる

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