すずや

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのすずやのレビュー・感想・評価

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面白かったけど、正直結論がまったくもって私に合わない…
事前評で言われていた通りのレズビアンの映画で、なるほど、と思う部分はすごくあった。母親にレズビアンであることを認めて貰えない、ガールフレンドをガールフレンドと呼んでもらえない、あの苦しさは切実に思えたし、それが彼女の母親に対するやるせなさや苦しさの根源なんだろうと思った。クィアのティーンエイジャーだからこそ家族とぶつかってしまう苦しさ、わかる。
だけれど、だからこそあの結末であってほしくなかったなあ…。母親の1度の、"クソみたいな人生のなかの希望"であるとの気づきごときで、それまでの苦しさは清算されるわけがない。家族だから、家族は大事だから、だから許そう、ってすることないのに、そう思ってしまって、決定的に私とはあり方の違う映画だな…と思ってしまった。
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