NAOKI

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのNAOKIのレビュー・感想・評価

3.7
エブエブ…そんなに面白い?(殺される)って話(笑)

MCUのレビューで何度も言いましたがマルチバースは諸刃の剣だなぁってこと…
今までにない映画の面白さを生み出す(例・スパイダーマン・ノーウェイホーム)反面その「何でもあり」設定が映画をつまらなくするんじゃないか?(例はあげないけど笑)

このエブエブはそのマルチバースを視覚的に見せてくれてその撮影と編集は圧巻で痛快です。

でもさマルチバース世界のヤバさ、世界を救うためのカンフー、そして移民問題と性的マイノリティを絡めた夫婦愛と親子愛…
「変なこと」をしないとバースジャンプ出来ないルールから生まれるギャグ…

よくもまぁこれだけバランスよく詰め込んだもんだと感心もしますがその全てが中途半端になってしまってないですか?

はっきりいうとおれはこの映画の面白さがよくわかりませんでした。(途中で少し飽きた)

役者陣は最高!
ジャッキーとアンタッチャブルの柴田さんを足したようなお父さん…何とキー・ホイ・クァン!ショーティ!大っきくなったなぁ!
君は「インディ・ジョーンズ5」でハリソン・フォード御大を助けるバースに行かないと(笑)
そして還暦のミシェル・ヨー…この2人のマルチバース感が映画を上回ってるって…(笑)

アカデミー賞ってやつは時代とともに変貌してきた。昔…アカデミー賞を獲るような映画は万人が納得する作品でジジババだけの選出員が選ぶような賞だった。
確かに名作揃いだがエンタメに振り切った作品や品格を感じさせない(ジジババが思う)作品は選ばれなかった。
そして時の流れとともに選考員も若くなり選ばれる作品も変わってきた。
一番驚いたのはコーエン兄弟の「ノーカントリー」の作品賞かな…こんなバイオレンスアクション過去には絶対選ばれなかったやん。
その後も白人ばかりと言われて黒人映画に獲らせたり多様性の時代とばかりに何と韓国映画の「パラサイト」が獲ったりとか…

だから「マッドマックス怒りのデスロード」が作品賞や監督賞獲れなかった事をおれはいまだに根に持ってるからね。(笑)

今回このエブエブがアカデミー賞ノミネート最多と知って驚いた。
おれにはアカデミー賞がA24や「今時の映画ファン」に忖度してるようにしか思えない。
以前ならエブエブやマーヴェリックのような映画には見向きもしなかったくせに…

日本人は賞に弱いからもしエブエブがアカデミー賞獲ったら普段あまり映画を観ない人も大挙この映画に押し寄せるんじゃない?
みんな目が点にならないといいけど…

別にこの映画がダメだって言ってるわけじゃないよ…でもこのエブエブが作品賞獲るなら何で「ドクターストレンジ・マルチバース・オブ・マッドネス」は獲れないんだ?とおれは言いたい(笑)

アカデミー賞は「フェイブルマンズ」か「イニシェリン島の精霊」あたりにしとくのが無難だと思うけどな…

やれやれ…アライグマとソーセージ指は嫌いじゃないけどさ(笑)
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