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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのmanacのレビュー・感想・評価

3.0
面白かった。個人的には好き。エンタメ映画として楽しめる。
けど、アカデミーはどうなの?
映画賞の基準は何でもいいと思う。だけど、主要な役に黒人やアジア人ヒスパニック系がいることやら、スタッフの重要ポジションに障碍者やLGBTQがつくことって、作品と何の関係もない。
肝心の作品内容無視した基準じゃんか…。
最もバカバカしい映画だったら納得の受賞でした。

下品な表現はあるし、リードに繋がれたポメラニアンを武器代わりにブンブン振り回すし(笑った!)、タバコ吸うシーンもあるし(個人的にはタバコシーンはR指定とか放映禁止とか馬鹿げてると思う)、どちらかというと、PTAの奥様方から見たらタブーなシーンばかり。
コインランドリーの客を「鼻の高い人」というシーンもあったが、アジア人に対して「鼻の低い人」というセリフがあったらアウトだったんだろうなぁ。
2024年からいよいよポリコレ基準が正式に授けられちゃいますね。
ポリコレ病に侵されたハリウッド、作品そのもののテーマや質を見る日は今後訪れるのでしょうか…。


冒頭、弛んだ頬に白髪交じりのごま塩頭のミシェル・ヨーがひたすらヒステリックに喚きまくり、もう『グリーン・ディスティニー』の聡明な女性の面影もないおばちゃんがうっとおしい。
それでもさすがミシェル・ヨー、カンフーのシーンではやはり物凄くクールでした。
もっと彼女のカンフーが見たかったなー。

そしてミシェル・ヨー演じるエヴリンの娘ジョイを演じるステファニー・スーがよかった!
渡辺直美を連想させる派手な衣装の七変化。もう渡辺直美にしか見えない。
ステファニーは初めて見るのだけど、彼女ミュージカルもできるんだそうな。へー。ぜひ歌って踊って欲しかったなー。



ストーリーはよくわかりません。
メタファーとかカタルシスとかなんとかあるんでしょうけど、さっぱり理解できませんでした。
壮大な親子喧嘩?
マルチバースとやらも意味不明。必要だった??
いろんな世界のミシェル・ヨーが拝めるって楽しみがあったんでしょうけれど、別に全部「ミシェル・ヨー」でしたよ…。
登場人物がわちゃわちゃしているのを楽しむ映画として鑑賞しました。
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