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すずめの戸締まりのsoraのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
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予想以上に重い。少女とイスに変えられた青年が旅するロードムービー的な感じだと思っていたのでそんなノリではない話に驚いた。

災害の多い日本で、正しく恐れる大切さと人の温かさをうまく表現していた。悪いものを封じ込める仕事を巫女さんのような「閉じ師」として登場させているのは見事。
あの世とこの世を繋ぐドアを巡る壮大な世界観も新海節が効いてた✨
しかしテンポをよくするために説明がないままコトがどんどん起きてて、黒猫のくだりは謎が残ったまま。
子どもが母親を探し回るシーンが辛すぎるけど同時にいやらしさも感じてしまった。
好きな要素といやらしく感じた要素が同じ比率。

閉じ師としての役目を終え、要石になった彼を救い出すことは果たして良いことなのかな?1人のためにみんなを危険に晒す行為でもあるように思ったから複雑な心境になった。
大好きとはいかずとも記憶に残る嫌いにもなれない映画。
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