黒澤明の名作『生きる』をリメイク。
舞台を日本からイギリスに
冴えない志村喬を紳士のビル・ナイに。
これではオリジナルと全く違うものになってしまうのでは?との思いは杞憂。
実際の当時のロンドンの景色の導入から
スッと世界に入り込む事が出来、
舞台が変わっても変わらない感動。
国も人間も違うのに、違和感はなし。
どこの国でも,生きる葛藤は同じ。
全く同じ設定、同じ雪の中のブランコ。
なのに二番煎じ感は全くなく
しみじみと「生きる」ことに思いをはせる。
ビル・ナイの歌うスコットランド民謡の『ナナカマドの木』が心に沁みる。