ごっちゅん

生きる LIVINGのごっちゅんのレビュー・感想・評価

生きる LIVING(2022年製作の映画)
4.3
"生きることなく
 人生を終えたくない"

さて明日をどう生きようか。

余命半年の宣告を受けた公務員のウィリアムズは自身の人生を見つめ直し、行動していく…

最近の出来事と重なる部分もあってか、どうしても刺さってしまう。
人生の短さを日々意識して生きている人なんてほとんどいないだろうね。

ウィリアムズの遺志を受け継いでいく!と、これ見よがしに誓ったものの時が経つに連れて元に戻ってしまう切なさよ。。
人間の粗い性格というか組織に属する性というか、人のこと言えないんですがね。

ビルナイ紳士はもう見たまんま紳士だった。歌も上手い!🎩
マーガレット役の女性チャーミングで良きです、絶対ええ子やもんなあ。
2人の対比がすごい効いてました。

一昔前の映画!って雰囲気がとても心地よいです。始まり方好きだなあ。

なのでより一層、未鑑賞のオリジナル版を観たくなりました。
時代背景は違えど、感情移入できる要素は本作より多そうなイメージ。
そもそも黒澤映画を観たことがないという、お粗末な映画好き野郎です😅

希望を感じさせてくれる映画でもあると信じている。
これから先の未来があり、人生を輝かせられるチャンスがあること。
漫然とこなしている仕事に些細なことでも意味を見出すこと。
自分が動けば少しずつでも状況は良くなること。

今この瞬間が一番若く残された時間が長いということを忘れない。

そして覚えておこう。
彼らの初心があの遊び場だったように、僕にとっての初心が何なのかを。
ごっちゅん

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