生姜異物強壮2

ザ・ロストシティの生姜異物強壮2のレビュー・感想・評価

ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)
3.1
『ジャングルクルーズ』観たときに「主人公視点が散って没入感 削がれた」とレビューした自分。

本作も小説家サンドラだけでなく、お付きの男女スタッフ…計3名の目線が切り替わり、うっトオしい。加えて『ジャングル~』ほど おカネが掛かってないもんだから、キャストが豪華なワリには「ドタバタコメディ」としても「トレジャーハント活劇」としても中途半端。

予算がなかったのだから、いっそサンドラの「更年期マダムの気だるいラブコメ」一点に特化してしまった方が、作品としては まとまってただろう感が。実際、そっち系の笑いを(自分は)期待してたし。「走行中の装甲車で、そうこうするうちに奏功せず」みたいなアクション不発シーン(?)は別に要らんと思った。

あと、エンドロール中の「非現実なオチ」は、序盤の「飛び散る脳漿」シーンの時点でカンペキに予見可能。「あ、やっぱり生かしてきたな」って思いっきり苦笑だったわw

総評とすれば、地上波TVのホリデー特番"映画"とでも企画製作すりゃ十分だった内容。今は(昔と違い)ディスク売りよりサブスク配信で稼ぎ出す時代だから、こんな絵に描いたような凡作でも「わざわざ大手が映画として興業しちゃう」ご時勢になったんだァ、と…改めて痛感しましたとさ。おしまい。