チーズマン

ミュンヘン:戦火燃ゆる前にのチーズマンのレビュー・感想・評価

3.8
ロバート・ハリスの原作小説は読んでいませんが、第二次世界大戦が起こるかどうかの分岐点となったらしい「ミュンヘン会談」の裏側では、ヒトラーの野望を阻止しようとする男達の熱い戦いと友情があった、的な映画でした。
歴史ポリティカルサスペンスといった感じでしょうか。


ミュンヘン会談というのも名前ぐらいしか覚えてなかったので、この手の作品は事前に知っておいた方がいいだろうなと思ってwikiったので、結末は分かっていましたが、それでも構成と演出が良くてとてもスリリングだし最後まで緊張感がありました。


イギリスとドイツに別れた親友同士を演じたメインの2人も良かったですが、特にジェレミー・アイアンズが印象に残りましたね。
『ハウス・オブ・グッチ』では傲慢さが鼻につく嫌な上流階級の役だったジェレミー・アイアンズですが、今作ではチェンバレン首相でかなりおいしい役回りでした。

メインの登場人物の1人にヒトラーが出てきますが、本人に全く似せる気がない方向なので好みは別れるところかもしれませんが、個人的には目が不気味で、この作品のなかではいい仕事をしていたと思います。
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