たむたむ

マザーズのたむたむのレビュー・感想・評価

マザーズ(2016年製作の映画)
3.2
厚意から代理出産を引き受けたシングルマザーと、依頼主である子を持つことが出来ない夫婦に起こる異変と恐怖を描く、アリ・アッバシ監督の長編デビュー作でもある北欧産マタニティ・ホラー。

限られた登場人物とロケーションで、内容自体はシンプルな構成。グロ描写やゴア演出は控えめなものの、常に不気味な雰囲気が漂う。
でも本作は、ただそれだけに終始します(^^;;
ハマる人はハマりそうですが、鑑賞者に解釈を委ねるタイプの作風なので好みは分かれそう。

『ベニスに死す』の超絶美少年=『ミッドサマー』の身投げ爺さんでお馴染み(笑)ビョルン・アンドレセンがヒーラー爺さん役で出演している時点で既に不穏なんだけど、本作のキャストは皆独特で、印象に残る人が多かった気がする。

結局、原題にもなっている産まれてくる赤ん坊の正体は一体なんだったのか。。Ҩ(´-ω-`)
個人的には憑依かな…と感じましたが、ハッキリ描かれないのでモヤモヤは残る。てゆーか、よっぽどルイスの方がホラーな人物で、本作の恐怖はシェリーが産まれた後が本番なんじゃないかと。

監督は、"母性本能による狂気"を恐怖対象として描いたんでしょうか。。母は強くて欲深い。
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