スワヒリ亭こゆう

ノートルダム 炎の大聖堂のスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

ノートルダム 炎の大聖堂(2022年製作の映画)
3.0
ノートルダム大聖堂の火災を描いた作品です。
ジャン=ジャック・アノー監督の映画は『スターリングラード』『セブン・イヤーズ・イン・チベット』ぐらいしか観てないんです。なので監督としてはあまり興味なかったんですけど、ノートルダム大聖堂の火災のニュースは興味があったので映画館へ観に行ってきました。

映画の中の火災シーンは映画で撮影された映像なのか、火災当時の実際の映像なのか、判別出来ないぐらいリアリティがありました。
リアリティがありすぎてパリの渋滞が腹立ってきましたけどね。
消防車のサイレンが鳴ってるのに全然、退かないし自転車に乗ってる奴が消防車の前を横切ったりとか、めちゃくちゃ腹立ちました。
それと消防車が、道が狭すぎて立ち往生とかも訓練しとけ!ってなるし、結局はどこまでノートルダム大聖堂に消防車が近づけたのかもイマイチ分からなかったですね。
近づけたとしても近づけなかったとしてもどこまで行けたのかは必要なカットだと思うんですけどね。
あと河をボートで走ってる映像いる?
消火出来るボートなんでしょうけど、
どうすんの?ボートが河を走るカット入れるなら消防車がどこまで近づいたのか、カット入れろってイライラするわ。

こんな感じで文句もあるけど、それだけ迫真の火災映像だったのは間違いないです。
映画として面白いというよりも、あのノートルダム大聖堂がどうなるのか?で引き込まれました。
僕も火事のニュースは知ってましたが、結果的にどうなったのかまでは知らなかったんですよね。

このニュースのポイントとしてはここまで危険な消火活動をしているのに死者が出なかったのは奇跡的な事かもしれません。

日本ではここまでの象徴的且つ歴史的建造物って無いんじゃないですかね🤔
少なくとも東京にはないですよね。
スカイツリーや東京タワーで火災が起きても、パニックにはなるけど、歴史的な世界遺産ではないですもんね。
それを思うと凄いニュースなんだなって改めて思います。
決死隊が死ぬ気で消火活動をするのも、宗教や歴史やパリを愛する想いが込められていて、ちょっと泣きそうになりました。

でも、やっぱりダメ出しの方が多い😂
ノートルダム大聖堂にキリストが磔にされた時に被っていた茨の冠があって聖遺産としてノートルダム大聖堂に大事に保管されてるんです。
で、これだけは何としても無事に持ち出そうと奮闘するんですけど、それを管理してるハゲのおっさんがいるんです。どぶろっく江口みたいな。
で、この江口がチョケるんです。
自転車でコケそうになったりとか、金庫の番号を忘れたりとか…
要らないわ。全然、面白くない。
フランスではコメディアンで有名だったりするんですかね。
邦画でも、中途半端にチョケる役者がいますけど、ホントに面白くないです。

それと消火活動の終わり方が雑ですよね。
何で?まだ燃えてるんじゃないの?って思ったら、みんな良く頑張ったなぁみたいな感じで火災が収まってて、何がどうなった?
結局はノートルダム大聖堂がどうなって,現在はどうなったのか?
本作では語らなかったですね。
フランス人なら知ってるから、敢えて言わなかったのか?
日本人は知らん!
結局、終わった後にWikipediaで調べないといけないというのは消化不良。いや消火不良ですね。