多くの映画人が後出しジャンケンでエンニオ・モリコーネを称えて持ち上げる忖度ドキュメンタリー。
彼を持ち上げて何が悪い!と怒られてしまいそうだが…みんな絶賛しかしないから嘘くさくて気持ち悪い。
日本のワイドショーを見させられてる気分になる。物知り顔のコメンテーターが知りもしないのに誉めたたえるのを見ると反吐が出る。まぁそこまでとは言わないまでも、矢継ぎ早に次から次へとモリコーネを誉めてるだけの映画は見てられない。
しかも無駄に長い…。
夜勤明けで少しの仮眠状態で見てしまったので、半分くらい寝てた。
目が覚めても、別の奴がまた誉めてるだけだからまた寝てしまう。
モリコーネが担当した映画がダイジェストで見れるのはファンからしたら嬉しいだろうけど、全てを見てない人からしたら、かなりネタバレというか…いいシーンを見せてしまっている。うーむ…そういうものを期待して足を運んだわけじゃないんだよな。
モリコーネが素晴らしいことなんて、すでにみんな知ってるし…それを改めて押し付けがましく紹介しなくてもいいんじゃねぇかな?くどいんだよね。
そうじゃなくて、その作曲の源泉はどこから湧いてくるのか…常にどういう態度で音楽と向き合っているのか…音楽を生み出す苦労…実際にある曲ができるまで密着するとか…そういうのが見たかったんだけど…
宇多田ヒカルのプロフェッショナル仕事の流儀のような…机の前での苦悩とか、無から生み出す瞬間が見たいのであって、数多の人が誉めてるだけのブツ切りインタビューなんて誰が見たいんだよ。
そしてインタビューはもっと身近な人に限定した方が良かったと思う。
モリコーネ本人と妻とか…
妻のインタビューがないのがどうも違和感あるし…妻がどのように夫モリコーネを支えてきたのか…その辺も妻目線から見たいよね。
まぁ半分くらい寝てたから、そんなシーンもあったかもしれないけど…
エンドロールに入ってすぐ…ひとりの客さんが拍手をして讃えていた…
いやだから、本編もずっと誉めてんだからもうよくないか?