抹茶マラカス

やまぶきの抹茶マラカスのネタバレレビュー・内容・結末

やまぶき(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

岡山を舞台にサイレントスタンディング、国籍、技能実習生、格差、暴力、地方と都市、親子。本当に多様すぎる題材を大量にぶち込んでいるので主張としてはごった煮なのは否めないが、カン・ユンスと祷キララの表情を焼き映す16mmフィルムの映像は確かな力を感じる。
確かに、警察官の登山からの石を蹴飛ばし落石→それでチャンスが事故、人生がパー→大金を得るも…の流れは出来すぎではあるが、地方の閉塞感が人と人の関係の近さ、知り合いの知り合いは的なもので納得させられる。
何度も繰り返される高地から低地へ石が転がっていく様子が、一度落ち始めると止まらない良いモチーフだ