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君は放課後インソムニアのmasayaのレビュー・感想・評価

君は放課後インソムニア(2023年製作の映画)
4.0
不眠の夜と絶望の朝を繰り返していた少年が、学校の使われなくなった天文台で一人の少女と出会う。胸の高鳴り、安らげる居場所、そして瞬間と永遠。青春映画の粋を集めた純度の高いボーイミーツガール/ガールミーツボーイに僕らの森七菜さんがかつてないほどに嵌りまくる。

人気漫画原作で地方ロケの学園物で難病もの、花火も保健室も恋愛も、と定石を全部踏まえた上で、セリフやエピソード選びだったり映像ならではの演出の仕方だったりに品の良さを感じた。

作品に当たり外れがあって声は良いけど可愛いか・・?と思わせることもしばしばだった森七菜さんは今作では間違いなく屈託ない美少女だった。その上萩原みのりさんとか、工藤遥さんとか、MEGUMIさんとか綺麗な人ばかり出てくるのもあって、どこかファンタジックな感じがする映画だった。
それは他の生徒や先生が決して入り込まない天文台、いつもお客が一人も来ない喫茶店やゲームセンターもその感覚を補強した。二人を中心に、主要登場人物幾人かだけで完結する物語とその世界。
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