面白かった。
ポルノ映画撮影のため借りた農場の納屋。3組のカップルで構成された6人の撮影クルー。老夫婦。
ワニが来るか？来るか？来るか？
貞操観念の強さとか、恋愛みたいなもんは、時代や場所、家族、宗教やその人の生き方等によって変わる。もちろんその場の雰囲気でも。
そして、社会ではマイノリティな考えが、少数グループやと逆転する事もある。
そうなった時に自分はロレイン側かRJ側か？
「一歩踏み出す」と「長いものに巻かれる」の境界線とは？
…なんて考えてしまうと少し哲学的であかんね。
ホラーは安っぽくないと。笑
話変わるけど、世の中で何が一番おぞましいって、老人の夜の夫婦生活やろ？
開けてはいけないパンドラの箱…自分が若者よりそっち側に近づいている事に気付き始めた年代であるだけに、より身近に感じる恐れであったりします。
いや、夜の生活の話じゃなくてね、自分があの老夫婦の歳になった時どうなってるかわからん。自分に関して（死とかね）も、社会に関して（お金）も、夫婦の関係（仲良くいれるんかな？）にしても不安。けど近づいてくる未来という恐怖。
その点で今作は今まで観た映画の中で一番怖く、一番気持ち悪いホラー。嫌ミスってあるけど、これは嫌ホラーやな。
グロは最近ある程度慣れてしまってね。比較的無表情で観れた。笑
冒頭からずっとテレビで流れてる、あまり必要なさそうな伏線が好き。三部作らしいので、続編に効いてくるんかな？
ほんで、マキシーンとパールって同じ人が演じてる？間違ってたらごめん。
けど、パールに妙な色気があるんよな。いや、99%気持ち悪いんやけどさ。
ある意味、今作は老夫婦の純愛物語（かな？）でもあり、こんな夫婦になりたいような…なりたくないような…複雑な気持ちにもさせられたのは確かで、これは続編『Pearl パール』も観たくなった。
