てぃだ

私の親友、アンネ・フランクのてぃだのレビュー・感想・評価

3.0
アンネ・フランクの物語を
親友のハンネの視点から


なんかそういう描き方って
前にもあった気がするけど

今までのアンネの日記は
ちぃっと
崇高化され過ぎてたのかなと

反戦非戦平和の象徴
希望の少女
みたいにシンボライズされすぎてた
感は確かにあれど


よーく考えたら
アンネ・フランクも
産まれた時代がたまたまあの時代で
たまたまユダヤ人だっただけで
たった14歳ぐらいの
女優か作家を夢みる
日記をつける
普通の女の子である

今生きてたら
TikTokとかyoutuberとか
やってる系の女の子だったかもしれない

ハンナの記憶によぎるアンネの姿は


清く正しい楽しいそればかりではなく
時には同級生の女の子に
マウンティングというか意地悪もするし
時には性に貪欲なぐらい
興味津々だし
「やめて」と言ってもやめないし
そういう姿は逆に
新鮮に映るぐらい

最後
「アンネの有名になりたいという
夢は叶った」
みたいな絞め方だけど
これって夢が叶ったと
言い切っていいのか。

普通に考えたら
思春期の女の子が個人的に
書いてた日記を
世界中の人が文学として
読んでいるのである
SNSで承認欲求欲しさに
色々投稿してる女子とは
ちゃうくないか


そのあたり、
もしかしたら当の本人は
あの世で
めっちゃくちゃ嫌がってるかもしれない
っていう視点も今後は
必要かもしれないなぁと思った
てぃだ

てぃだ